Sun, 27 Oct
東京 Node 学園祭 2013 に行ってきた #nodefest

2012年はロンドンで Scala Days, 2011年は RubyKaigi (いわゆる the last RubyKaigi), 2010年は YAPC Asia Tokyo と毎年なにかしらプログラミング言語祭りには参加してるんだけど、今年はなにも行かなかったなあと反省して、東京 Node 学園祭に行ってきた。

Keynote

Node の二代目リーダーで automatic semicolon insertion を把握していることで知られる Issac さんの The Future of Programming in Node.js と、その反応についてのまとめ話。

PEP みたいな方向に進まないのは、Node はプログラミング言語ではない (JavaScript は別の場所で決まっている) からなんだろうか。

Grunt, Yeoman, Bower

最近やっとここらへんを使いはじめたので Rendr じゃなくてこっちを。タイトルでは3つ並んでるけど Yeoman の話がメインだった。

ファイル生成を便利にするのは boilerplate のうっとうしさを隠蔽してしまうので、便利そうではあるけど、あんまり好きじゃないなあ。「getter とか setter 書くのめんどくさいよね」「いや Eclipse だとぱっと生成できるんですよ」みたいな過去に繰り返された話を思い出す。

JSX ネタ

JSX の歴史とこれから。そして ECMAScript 6 generator を JSX から使う (標準策定中のあいまいさや、generator が存在しない環境への対応を JSX 内に隠蔽する) はなし。

一年 DeNA で使われているというので、速度じゃなくて生産性のベンチマークもあるのかな (QA 期間が短縮されたとか) と思って質問したけど、結局あたらしいアプリケーションで使われるもので、うまいこと比較して議論するのは難しいらしい。

あと リリース時の紀平さんのブログ

また言語仕様的にはEclipseのプラグインなどの作成も容易であり、IDEもすぐに充実すると思います。

なんていってたので、そういえば IDE は、と思ったけど、これもまだ無し。とはいえ、あとで聞いたら IDE に必要そうないろいろ (コンパイラを立ち上げっぱなしにして AST を保持して、更新されたファイルだけコンパイラにあたえなおして…みたいなこと) は比較的そろっているらしい。

ES6 で変わる Node.js プログラミング

ECMAScript 6 の新仕様の紹介。結構ふつうの言語になっていてびっくりした。

Java 8 vs. Scala と ECMAScript 6 vs. AltJS はちょっと似ていて、これなら普通に書いてもいいかなあ、どうだろうなあ、という気持ちになる。

WebRTC を始めよう

WebRTC の紹介。ブラウザから UDP で P2P って夢があっていいなあ。動画以外のものを共有したりしたい。

ライトニングトークとその後とそのほか

あらかじめ決まっていたライトニングトークが終わってからピザが届くまでの間に「時間があるので会場でだれか話したい人いませんか」という流れになり、それでどんどん話す人がいたのはすごくびっくりした。ピザがなかなか届かないことで

今回は、日本国内のエンジニアに多くの発表機会を提供することを狙いとしています。参加者がただの聴衆にならず、真の”参加”者となれるカンファレンスを目指します。

が実現される感じで良かった。今時の人々は予備スライドの一つや二つあるものなのかなあ。みならいたい。

あとは、「テストの書きづらさによって設計の問題点がみつかる話って、vcr とか使いだすとなんとかなっちゃうので、機会を逃すところがあるよね」「Rich Hickey のビデオ はためになるんだけど、それを自分のコードにつなげられるほど理解できてない感じがする」「Scala Days の Rod Johnson の Keynote はそれなりに良いことも言ってると思う」とかそんなとりとめのない話をして帰りました。